SSブログ

Rolling Eggs 12 -滋賀の生きもの図鑑ー [展覧会のご案内]

Rollinng Eggs12の展覧会が、毎年お世話になっている、成安造形大学さまに会場のご提供いただき、今年度も開催させていただくことになりました。教室の生徒達、87名と、デザイナー・講師2名の89名で同じテーマ「滋賀の生きもの」での作品群です。また、滋賀県にちなんだ制作法として東近江市発祥のガリ版技法で、びわ湖ヨシを、使ったヨシ紙に印刷しています。

                                                                                          
画材協力に、株式会社サクラクレパスさまから、版画のインクご協力をいただき、技術協力として、新ガリ版ネットワーク、黒船工房さまから、機材と材料の調達およびガリ版技法のアドバイス、コクヨ工業滋賀さまからは、びわ湖ヨシを使ったヨシ紙(リエデン)のオーダー用紙および、ヨシ紙の製造工程のサンプルや、展示用、配布用商品、ポスターや案内状デザインはルルさま、後援としてびわ湖放送さま、大津市・大津市教育委員会さまに、助成として平和堂財団「いきいきすくすく淡海っ子活動」など多くの滋賀県に関わる企業や、団体様から大きなご協力、ご支援をいただき、信頼のある展示会となりました。

教室展覧会としては、例年ですと12月に開催予定でしたが、今年も時勢の波に押される形で2月での開催となりました。しかし、制作者の生徒達の熱意や、多くの方々の応援、ご協力により年度内での開催ができることに厚く御礼申し上げます。
 
※残念ながら今回も、6波の最中での開催となるため、展示会場の専門の方に相談の上、できる限りの感染予防対策をした規制のある展示となるため、閲覧にご不便をおかけしてしまう場合がございますが、ご理解いただきますようお願い致します。
  
※お越しの際は、十分な体調確認と、マスクの着用などにご協力いただければ幸いです。

※入場、駐車場は無料となっておりますが、工事期間中のため工事車両の往来がおおいので十分にご注意ください



スクリーンショット 2022-02-03 14.53.02.png

スクリーンショット 2022-02-03 14.53.26.png


お近くにお越しの際は是非お立ち寄ください。







                                                   




ガリ版(謄写版)について

明治に滋賀県、東近江市の堀井新治郎親子によって、発明された技法で、1980年代前半までは小ロットの印刷機として主流でした。大正・昭和生まれの50歳以上の方は、当時、学校などでは各クラスに一台、設置されており、学年だよりや学級新聞などを、担任の先生などと印刷した記憶がある方が多いのではないでしょうか。文字情報を扱う機械としては、より簡単にできる輪転機やコピー機の台頭により1990年には、その姿は皆無となりました。しかし、平成から現代にかけてアートとしての可能性を見出され、新しいアプローチでの技法として注目を浴びるようになりました。


こちらが、その刷台(謄写版)です。要所の金具以外は全て木製な所が時代を感じますね。

スクリーンショット 1.jpg




はじめに、ロウ紙という薄い油紙を、ヤスリのような凹凸がある板の上におき、鉄筆と呼ばれるペンで、力強くなぞることで穴のあいた線を作ります。この時の音がガリッ、ガリッとするので、「ガリ版」の通称の由来となりました。


スクリーンショット6.jpg
スクリーンショット5jpg.jpg








次に謄写版の上に、書き(描き)込んだロウ紙を開閉する網を張った天板に固定させて、その上から油性インクをローラーで伸ばせば、線の穴が開いた部分からのみインクが落ちるので印刷できるという仕組みです。

スクリーンショット 3jpg.jpg




そして、刷り上がった作品を透明水彩絵の具で着彩して、彩色版画の完成です。

スクリーンショット4jpg.jpg




コクヨ工業様に、ヨシ紙と分かりやすくするため、本番用紙の右下にヨシマーク(リエデン)をつけた用紙を制作していただきました。

スクリーンショット 2.jpg

シルクスクリーンや銅版画とは一味違った作品群をお楽しみください。




nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:アート

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。